※この記事は新高校1年生を対象に書かれています。
中学3年間、英語が好きだった人、得意だった人、嫌いだった人、苦手だった人。色んなタイプがあると思います。この記事は特に、英語が嫌いだった、苦手だったという人に向けて書かれています。
中学で英語が苦手だった場合、巻き返しの最後のチャンスは今だと思ってください。今から頑張れば中学で英語が得意だった人たちに追いつける、いや、追い抜くことだってできます。
ただ、今行動を起こさずに1年生が終わったら、2、3年生では相当な苦労をすることになります。みなさんにはそういう思いをしてほしくありません。
今英語の巻き返しを図るために絶対必要な、英語を学ぶ上でのマインドセット(考え方)について、この記事ではお話しします。
この記事のポイント
1. 暗記は通用しない(一夜漬けできない)
2. 答えがひとつとは限らない
3. 想像力を働かせる(直訳癖をつけない)
これからまた3年間英語学習に取り組む上で、改めて理解しておきたいことがあります。
それは、英語は「教科」である以前に「言語」であるということです。皆さんは教科の勉強をするという名目で、外国語の習得に挑戦しているのです。
ということは、学習においても他教科とは違う姿勢で臨まなければなりません。今回の記事では具体的な勉強法等について触れないので、ぼやっとした印象を受けるかもしれませんが、非常に大事なことです。心して読んでください。
当スクールでも多くの「英語嫌いな学生」を見てきました。その人たちに共通しているのは、英語を暗記科目であるかのように取り組んでいることです。
確かに単熟語を覚えるなど、暗記的な作業が求められる側面もあります。ただ、これは英語習得においてはほんの一部の作業です。
『鬼滅の刃』の序盤で、修行を終えた炭治郎に錆兎が放つ「お前は知識としてそれを覚えただけだ。お前の身体は何も分かっていない!」というセリフがあります。
これ、英語学習にも全く同じことが言えます。勉強しているのに伸び悩む多くの人はこの状況に陥っていることが多いです。
英語は覚える作業に始まり、覚えた知識を使っていくことでルールが体に馴染んでいきます。この使っていく作業が英語習得の大部分を占めていることに気づいていない人が相当多いです。
英語学習は長期戦です。一夜漬けなんてもってのほか、絶対通用しません。このことを今の段階で知ることができた皆さんは、これから強いですよ!
言語というのは、数学のように人間が人工的に作ったものではなく、人間が意思疎通を図っていく上で自然発生的に発達したコミュニケーションツールです。
英語に関していうと、1500年ほどの歳月をかけて発達し、今でも変化しています。ですから、いつも答えがひとつという単純なものではありません。
英語には「英文法」という言わばルールブックがあります。
しかしここで間違えたくないのは、英語は英文法に則って話されているのではなく、むしろ逆で、英語の話され方の傾向を分析し、できるだけ体系的にまとめたものにすぎません。絶対のルールではなく、傾向のまとめなのです。
そうなってくると、英語を全て理詰めで習得しようとするのには無理があります。学習の過程で、理解しづらいことや納得できないこともでてきます。語学の醍醐味です。
そんな時一旦「そういうものか」と受け入れ、演習(前述の「使っていく」作業)に取り組むのも大事です。
幸い英語は、教科書にでてくる順番で全てを理解していかないと前に進めない教科ではありません。得意な単元から覚えていくのも手です。
自分とは全く異なる国や文化圏の人たちが発達させた言葉を勉強するのですから、柔軟に、時には力を抜いて学習することが大事です。
突然ですが、問題です。下の3つの文の空欄に当てはまる語を考えてみてください。
この問題を解くには、文で言われていることの全体を理解し、その状況を想像する力が問われます。
英語レベルとしては決して難しいものではありませんが、直訳癖がついている人には解けません。だって日本語が無いですからね。
ちなみに解答例は 1. wallet, bagなど 2. down, offなど 3. afraid, worried, scaredなど。
日本語訳してみましょう。
日本語で考えると非常に簡単ですよね。
英語が苦手な人によくあるのが、英語になると途端に想像力が欠落してしまうという現象です。
ここでいう想像力とは、文字上の意味を超えた、話してや書き手の伝えたいことを文脈から読み取る力です。
もちろん英語が理解できていない場合もありますが、単に想像力が足りていないということも多々ありますから、英語に触れる際は意識してみましょう。
以上、これからまた3年間英語を学ぶ上で見直したい3つのマインドセットでした。
新高校1年生諸君、大学受験に向けて英語嫌いを絶対克服するぞ!!
当スクールでは単なる詰め込み勉強にならないための、英語力を感覚的で実践的なものにしていくための指導を行っています。
レッスン内で具体的にどのような勉強法を採用しているのかについても、包み隠さずブログにて発信していく予定です。ぜひチェックしてみてください。